2011年1月7日金曜日

イマージュMBO実施/上場廃止、経営立て直しへ

東京、大阪の両証券取引所第1部に上場しているカタログ通販のイマージュホールディングスは2011年1月7日の取締役会で、経営陣が投資家と共同で事業の継続を前提に自社株を取得するMBOを実施することを決めた。みずほフィナンシャルグループが運営する投資ファンドの支援を得て行う。成立後、上場廃止になる見通し。

同社は2009年2月期まで5年連続で赤字を計上し、経営環境が悪化している。非上場化で短期的な業績の変動にとらわれず、新規事業への投資などを行いやすくする。

併せて、創業者の元社長がインサイダー取引事件に絡み辞任した後も創業家が株式の40%以上を保有しており、創業家との関係を清算して安定株主の確保を図る狙いもある。元社長からも保有する株式を売却する意向が示された。

みずほフィナンシャルグループ運営の投資ファンドが出資するTKMホールディングスが11日から株式公開買い付け(TOB)を実施する。買い付け価格は1株当たり314円。期間は2月22日まで。イマージュホールディングスの発行済み株式の約64%の取得が成立の条件で、買い付け総額は最大で約44億円の見込み。

イマージュホールディングスは1973年に設立。87年に社名をシムリーに変更し、93年に大阪証券取引所第2部に上場した。社名は2005年からイマージュ、07年から現社名。本社は香川県高松市国分寺町。

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